今回は、「届けたい価値」について書いていきたいと思います。
届けたい価値
「人生にスパイスを!」を合言葉にしている僕たちが、事業を通して届けたいのは「3つのスパイス」です。
日常やこれまでの当たり前にスパイスを加えることで、関わる人みんなの心が躍り、そのわくわくを一緒に分かち合えるような世界を作りたいな、なんて考えています。
●食卓にスパイスを
僕たちが届けたい「3つのスパイス」の1つ目は、食卓にスパイスを。
日常の食卓にスパイスが取り入れられ、“美味しい”の幅が広がることによって、幸せな食卓を増やしたい。皆さんの食卓が、いつもよりちょっとわくわくするものになるような商品をお届けしていきたいと思っています。
この点については、クラフトコーラやスパイスカレーキットをお届けするという形で、実現できている部分もあるのかなと感じています。
今後は、新商品の開発にもより力を入れていきたいと思っています。「スパイスでこんなものが作れるんだ!」「スパイスって美味しい!」と、ご自宅で楽しんでいただける商品を増やしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
●農業にスパイスを
2つ目は、農業にスパイスを。
僕は農業の魅力にどっぷりハマって島根へ移住してきましたが、農業という仕事には様々な課題があるのも事実です。手間がかかるわりにお金にならなかったり、高齢化が進んでいたり… この現状に対して何かしらスパイスを加え、農業をもっともっと面白く魅力的な仕事にできないものかといつも考えています。
いま着手しているのが、文字通り「スパイス」を栽培してもらうこと。
スパイスは、香りが強く辛味や苦味があるため鳥獣害に遭いにくいという特色があり、中山間地域にぴったりの作物ではないかと期待しています。また、クラフトコーラやカレー、そしてビールといった商品開発への汎用性も高い。
そんなスパイスの栽培を、地域の農業者と共に進めていこうとしています。山との境目にある土地や、耕作をやめていた土地を再活用してスパイスを育てることで、ちょっとした副収入も得られる。そんな形で、幸せな農家さんを増やすことができるんじゃないか?と考えています。
そして、自分たちだけで農業をするのではなく、地域を巻き込んで栽培を行い、商品開発から販売までを担う僕たちのような存在や取り組みが、ちょっとした気づきや刺激になるような、農業者にとっての「スパイス」にもなったら面白いよなと、そんなことも妄想しています。
●日常にスパイスを
最後は、日常にスパイスを。
ここで言うスパイスは、「日々の生活がわくわくする」とか「ちょっとした刺激がある」というようなことを指しています。英語でも「楽しくいこうぜ!」というニュアンスで「Spice up!」と言ったりしますが、そんな意味合いです。
忙しい毎日を過ごす中でも、季節を感じたり、手仕事をしたり。そんな時間を持つことが、日常にちょっとしたわくわくをもたらしてくれると考えています。
僕たちはスパイスカレーやコーラ作りのワークショップをときどき開催しているのですが、そもそもスパイスの原型を見るのが初めてという方も多くいらっしゃいます。その人たちが、スパイスを触って、匂いを嗅いで、ちょっと齧って、「苦っっ!何これ!?」と、しかめっ面になりつつ、楽しそうにしている時間が、僕はとっても好きだったりします。
いつもと違う体験をすることで、新たな発見があったり、好奇心が刺激されたり。日常にちょっとしたスパイスが加わることで、彩り豊かな時間を過ごすことができる。
クラウドファンディングを通したビール作りも実はこの部分に当てはまります。単に新商品としてビールを作るというだけではなく、ビール作りをしてみたい、パッケージデザインに初挑戦、これからライティングを仕事にしていく!など、日常に芽生える「これやってみたい!」を持った仲間を新たに迎え、みんなでわくわくしながら一緒に取り組むことが、プロジェクトの裏テーマでした。
ここまで書いた、食卓に、農業に、日常に、スパイスを届ける。
これが僕たちが届けたい価値であり、全部をひっくるめた合言葉が「人生にスパイスを!」です。
文字通り香辛料としてのスパイスと、比喩的な表現としてのスパイス。これらを商品や活動を通して届けた先には、みんながわくわくするようなハッピーな瞬間がたくさん生まれると信じて、日々の業務に取り組んでいます。
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今回は「届けたい価値」についてお話しさせていただきました。
また次回も、お読みいただけると嬉しいです。